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17.いのち


多くの動物にとって、産卵や求愛行動は命と引き換えの厳しさがあります。
下記の少女の話はムツゴロウの動物記(全3冊)にも出てくるのですが、『天然記念物の動物たちより』(畑正憲氏著)ホタルイカのエッセイから抜粋しました。読んで感動される方もいるでしょうし、無関心の方もいると思います。
無関心の方は、若く健康な証拠でそれはそれで望ましいことだと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<<前略>>
地元の漁師達は、産卵にくるホタルイカは、どこかで死ぬと信じていた。
私達の潜水服姿を見ると、「ホタルイカの墓場を見つけてくださいよ」
「墓場ですって?」
「何万というイカが死ぬ場所があるそうですよ。死体が雲のようにたなびいているところがあるそうです。」
<<中略>>
水深7メートルの所に、巨大な(ホタルイカの)泳層があった。15メートル以上の所にはまばらであった。何におびえるのか、イカは時おりささっとスピードを増した。
もう、私を避ける力も残っていないようである。
やたらからだにぶつかりそのままはりついてぶるぶるふるえながら光を放った。イカの灯で飾られた私は、きっとヴィーナスより美しいに違いない。
私は、手に張り付いたイカをそのまま目の前に運んだ。
涙があふれた。
藍色に輝く灯は、何か極度に張り詰めたものが、こぼれくずれながら燃えているようであった。ためこんだ生命の元素が吹きこぼれ、
吹きこぼれついには消えていくような切なさがあった。
私は、はからずも、ガンで死んだ小学校5年生の少女を思い出していた。
親が側についておれないというので、私はしばしば見舞いにいった。
ある日、突然、死神に襲われ、狂ったように暴れた。
一時、完全に息を止めた。顔はチアノーゼで紫色にふくれ歯がどす黒い血で染まっていた。
医師が少女に馬乗りになり、胸を押した。やっと乳首が咲き始めた
胸を押した。長い格闘の後、生命の火がもう一度だけ少女に帰ってきた。呼吸が正常になった。
私は、少女に意識が戻り、夢からさめたようにぽっかりと目をあけた瞬間を忘れることができない。あどけないやすらかな微笑が浮かんでいた。
地獄から天国に舞い戻ったんだ。生命にとってこの世は天国なんだ
とつくづく思った。
少女の消えつつある生命の炎がかきたてられ集められ笑顔の中に輝いていた。
ホタルイカは、いつまでも私の側を通り抜けていった。とぎれてはまた、数を増して流れていった。
<<後略>> '04 Nov
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