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70.5 秋の夜長に (後編)

いつのまにか、まどろんでいた。
「秋の夕日はつるべ落しです。もう、山を下るには遅いですから泊まりなさいませ。」
黒木瞳似の女がささやいた。
何時着替えたのか、髪を整えた姿は二人とも見違えるような美しさだ。

あかあかと囲炉裏に燃える炎のゆらぎをみつめながら四方山話を聞きいていると夢ともうつつとも定かでない状態になった。いつのまにか彼女達の生い立ちの話になっていた。
黒木瞳似の女は、呉葉という名で生まれは奥州会津という。
夢の中かなと思いながら聞いていると
紅葉と名を改め花の京に登り、高貴な人のもとに奉公したものの田舎者とさげすまれ、美貌と琴の腕前への嫉妬や冤罪をきせられ、信州まで落ちてきたとのこと。
小雪似の女はお万という名だった。紅葉が戸隠奥社に参でたさい野党に襲われスキをみてお万に助けられたそうだ。
ここで、京の作法や琴を村の者に教えていたところ信濃守中納言平維茂が鹿狩りの道中に見初められ一夜の宿を請われてた。
平維茂は笛の名手だった、琴と笛の音を合わせ二人は恋に落ちたが成就しなかったようだ。
出会いは9月30日、満月の夜のこと。

げにや谷川に 風のかけたる柵(しがらみ)は
流れもやらぬ もみじ葉を いる野のすすを露分けて 
行方も遠き信濃路の 鹿垣の道の険しさに

戸隠の 偲ぶもみじ葉 誰ゆえに
紅く染めにし 炎(ほむら)の如く

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

目が覚めた。

そこは茅葺の家ではなく、紅葉の岩屋だった。
供養塔が何本も建てられ、紅葉の名前とともにお万の名も書かれていた。
紅葉は戸隠では鬼女、鬼無里では貴人伝説がのこり真偽はどちらだろうか。
平維茂に滅ぼされたと能の「紅葉狩り」にもあるが戸隠の紅葉の菩提寺大昌寺に平維茂も一緒の位牌があるのはなぜだろう。

日が西に傾き、駐車場に急いだ。
車に戻り、林道を下り始めると西岳が紅色に染まった。帰路柵にある紅葉の首が埋められているという鬼の首塚に立ち寄ったが、古びた墓石が並んでいていずれともわからなかった。
2005 Nov.6
momiji

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